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HOME > U.S. CPAとサクセスガイド > 合格者の現在:1.合格者の生の声 > 合格者の生の声 匿名希望さん(男性)

合格者の現在


1.合格者の生の声

直前対策講座とBeckerで全科目初回受験で合格!
匿名希望さん(男性)

プロフィール: U.S. CPA試験合格者
日系上場メーカーで管理会計担当
TACで直前対策講座、Becker対策パックおよびWritten Communication対策講座を受講し2007年7月 U.S. CPA試験合格(アラスカ州)
※FAR 93点(2006年11月)とBEC 88点(2006年11月)、AUD 85点(2007年 5月)、 REG 83点(2007年 7月)全科目初回受験で合格。
その他の保有資格
2005年6月 日商簿記1級、2005年12月 ビジネス実務法務検定2級
TOEIC 800点取得経験あり
【Q】 U.S. CPA試験にチャレンジしようと思われた理由やきっかけは?
【A】
私が社会人になった頃注目され始めた資格であり、当時から取得への憧れがありました。今後の日本は会計制度に限らず、法律及び監査制度においても米国基準の影響を大きく受けることになり、米国の商制度そのものを知っておくことが日本で働く上でも有用であると思ったからです。

【Q】TACの講座でよかったところは?
【A】
通信での“Final 16+Becker CD”と “Written communication 講座”を受講しました。
“Final 16”(※)は直前の総まとめに大変有効でした。Written communication 講座“を受講したおかげで、試験で書くべきレターの内容を把握することができました。
講義が分かりやすかったのは内田先生(政府会計、NPO会計)です。
※ 現在はSimulation対策講義(Simulation対策講義のテキストはFinal 16のテキスト構成とほぼ同一です。)

【Q】合格までの学習法は?
【A】
(1)4科目の相関について
BEC、FAR(2006年11月受験)→AUD(2007年5月受験)→REG(2007年7月受験)というスケジュールでしたが、この順序が一番効率良いと思います。
FARは全科目に関連します。FARの知識があるとREG、AUDの学習がスムーズになります。
同様の関係がBECとREGです。BECで扱う“Business entity”はREGのTaxation(特に“Partnership”や“S corporation”)と関連します。BECで制度上の実体を先に抑えたほうがREGでの税務上の扱いをスムーズに理解できます。また、同トピックで“negligence”や“good faith” 等の概念をしっかり抑えておけば、REGのBusiness law もスムーズに対応できるかと思います。
AUDでの“Independence” や“Unqualified opinion”の考え方、及び“Attestation”の具体的内容はREGで20%の配点を占める“Professional and legal responsibility”に関連します。AUDをREGの前にこなせばこのトピックのアドバンテージになりますし、最難関と言われるAUDを先に合格しておいた方が精神的にも楽だと思います(私はそうでした)。
REGで60%占めるTaxは計算問題の割合も高く、FARの学習段階で計算センスを身に付けておけば、方法こそ違えどもREGの計算問題もスムーズに対応できると思います。

(2)全般(計算問題と理論問題への基本アプローチ)
「計算問題は手を動かす」
→ 計算問題は読むだけでは身につきません。間違えた問題は解説を見ながらでもいいので実際に正しい方法に基づいて手を動かして解き直してください。これを繰り返すのが王道です。
「理論問題は声を出す」
→ 理論問題は音読するに尽きます。これは問題を解くときも講義の復習時にテキストを読み返す際も同様です。音読することで集中できることは勿論、類似論点との相違等を効果的かつ効率的に認識することが可能となります。問題集を解く際に問題と解説を繰り返し音読することで速読力を高めることができます。

(3)問題演習を行うにあたって
“Becker CD”は本試験対策には最適の問題集です。PC画面上での問題演習を繰り返すことで、本試験へのスムーズな対応への準備をして下さい。
問題は一問一答形式で解き、間違えた問題は必ずテキストを参照して該当事項を再確認し(必要ならばテキストに解説を書き込む、ポストイットに英語でまとめ直してテキストに貼る 等)、解説を何度も音読してください。解説を覚えることで後述する“Written Communication”(以下WCと略)対策にも役立ちます。Beckerの理論問題の解説は「一般ルール」と「当該問題での適用理由」という構成で記載されております。この「一般ルール」部分が上記WC対策において重要です。徹底的に音読して下さい。また、CDに含まれている“Simulated test(PCがランダムに選んだ100問を制限時間以内に解く)” は直前期〜試験当日の問題演習には最適です。後述しますが、私は試験当日もこのテストを受けた上で本試験に臨みました。“Simulated test”はBecker CDでの一番お勧めの機能、内容です。(余談ですが、“Final Exam”は本試験よりかなり難しいので、出来が悪くても気にしないで下さい。)

(4)科目別
1) FAR:

「アカウンティングは慣れ」が重要です。計算問題は毎日解いてください。こればBECの原価計算も同じです。理論問題も含めほとんどの問題は仕訳で説明ができます。難解な理論問題も数値を当てはめ、仕訳で具体的に考えれば解けます。
2) BEC:
PBT時代からの出題事項である原価計算、Business entityは比較的点数が確保しやすい分野かと思います。また、新規分野である経済学も簡単な問題(日本の大学入試の政治経済レベル)しか出ません。これら3分野は満点が狙えますので、他の2分野が平均レベル程度できれば合格は十分可能かと思います。
3) AUD:
身につくまで、それなりの時間(2〜3ヶ月)を要することを覚悟してください。初めは丸暗記してもいいので、何回もテキストを音読し問題集を繰り返して解き(問題と解説を音読)、講義DVDを観て下さい。何回も繰り返す中で、「監査ってこういうものか」、というイメージが浮かぶと思います。その段階に来た時点で「重点解説 監査(清文社)」を読むと各分野のつながりが見えてくるかと思います。その後で、再び問題集を解き、講義DVDを観て下さい。初めに勉強したときとは違ったかたちで知識が定着するかと思います。問題集を解く際も考えた上での回答ができるようになるはずです。他の科目でも合格には求められますが、とりわけ監査は「暗記→理解→暗記」というステップが重要です。初期時点から過去問を通じて暗記を始めるのをお勧めします。
4) REG:
Taxの計算問題は「何が問われているか?」に注意して下さい。問題演習時には問題文の最終文章を先に読むのがいいかと思います。特に“C Corporation” と “S Corporation” と “Partnership” の類似論点(設立、配当、清算 、及びこれらに関連するBasisの計算 等)には注意です。
Business law は事例問題なら「何の法理論の具体例か?」を意識して問題を読むようにして下さい。法理論問題は知っているか知らないかの話しなので、問題集に掲載されている問題は全て覚えてください。日本の法律(民法、商法、会社法等)の基礎的な知識がある方は法律の考え方が理解できている分有利です。日米で取り決めが異なっている事象も結構ありますが、違うからこそ覚えやすかったりもします。法律の勉強が初めてという方は、「善意、悪意、過失」の考え方をまず把握してください。この三要素はREGのBusiness lawでもBECのBusiness entityでも重要です。
REGは最終科目(受験時点で他の三科目は合格済み)でしたが、事態に備えるべく合格通知が届くまで勉強を続けて(1日1回は前述の“Simulated test”を受ける)おりました。特に、問題の速読力は全科目合格するまでキープしておくべきです。
5) Simulation:
「あまり勉強しすぎないこと」を勧めます。試験の1ヶ月前から対策開始でも間に合います。私自身の印象ですが、2007年以降のSimulation(以下SIMと略)はそれ以前と比べて問題が難化していると思います。2006年に受けたFARはあまり難しい印象はありませんでしたが、2007年に受けたAUD、REGは明らかに難化(要求される知識がよりマイナーな事項へ)しておりました。このことからも、SIMに力を注ぐよりもMultiに更に注力したほうがスコアに対するコストパフォーマンスは上がると言えますし、Multiの演習によって得た知識はSIMを解く上でも活きるかと思います。最低限、Beckerに出ている選択問題が完璧であれば合格レベルは確保できると思います。(後述しますが、Multi 70点 + SIM and WC 5点 = 75点が最短距離での合格です。)
6) WC (Written communication):
WC対策講座を受講された方は御承知の通り、出題への対応は「知識の羅列(2003年までのPBT時代)」から「レター形式による会計、監査、税務上の諸問題に対する回答」に変わっております。会計知識とともに基本的な英語力も試されており、冗長に知りうる限りの知識を並べればいいというわけではありません。つまり、要求されるスキルは「細かいことを知っているか?」から「基本的な知識を的確に文章で表現できるか?」へシフトしております。とはいえ、「テンプレート(*)」を作成しそれを当てはめて書けば、最低でも10点中3点から4点は確保できるのではと思います。

テンプレート(ひな型)について
MBA留学等で受験が必要なTOEFL対策やGMAT対策でもよく使用される手法ですが、CPA試験でのWritingはこれらの試験ほどの完成度は要求されません(配点も全体の10%です)。私が全科目で使用したテンプレートは以下の通りです。テンプレート作成に当りましては、WC対策講座が非常に役立ちました。

・全体構成:3〜4パラグラフ
・各パラグラフの内容:
1パラ: Thank you for your inquiry regarding the subject.
As I explain below, 〜(以下参照)
2パラ: 以下参照
3パラ: 以下参照
4パラ: I trust the above information will answer your question.
For further inquiry, please feel free to contact me.

・各パラグラフの説明
1パラ → 最初の一文は全科目共通
「〜」にはSubject(クライアントからの質問事項)に関する「一般論」を記載
2パラ → 1パラに記載した一般論を、クライアントの状況(個別事象)に当てはめ、具体的に記載
3パラ → 1〜2パラを踏まえ、解決策の提示等が必要ならば記載
(記載不要ならば3パラは不要)
4パラ → 最後の一文も全科目共通
(私見ですが、多分これでWCの全体スコアの半分は確保できると思います。)

1パラの「一般論」を記載するのに、BeckerのMultiの解説(前述の「一般ルール」部分)が非常に役立ちました。WCは的中を狙い、FARとAUDの受験に当り予想問題を自分で作り暗記して試験に臨みましたが、実際の試験では予想が外れ、結局書いたことは頭の片隅で記憶していたBeckerの解説の一部でした。(REGは勉強期間が短かったので初めから対策は一切立てませんでしたが、FARやAUDと同様にBeckerの解説を下に対応しました。)SIMとWCに共通して言えることですが、これらはMultiと異なり出題が読めません。しかもこの2分野で高得点を狙うには収穫逓減に陥ります。だからこそ、出題が想定できトータルスコアに対するコストパフォーマンスが高いMultiをメインに勉強するべきです。Multiの70%満点は可能だと思います(パイロット問題もあるので各レット全問正解しなくても採点が満点というのはあり得ます)。合格への近道はこれにあるかと思います。Multiが完璧に解ける知識があれば、SIMとWCで合計5点は確保できるかと思います。なお、Researchは配点が低くスコアにつながるコストパフォーマンスが最も低いので力を入れないことです。私は全く対策をしませんでした。実際の試験もこれだけは適当でした。
7) Minor topic:
各科目で配点の低い分野(10%以下)があります。スコア確保に当り、これらは「一定量勉強すれば得点源になる」分野と「得点源にするには時間を要する」分野の2つに分かれると思います。前者はメジャートピックと同じように勉強するべきですが、後者の分野は失点を最小限に抑えるべく、テキストに出ている最低限の内容だけを覚える程度に留めるべきです。マイナートピックを全く勉強しないのは危険です。
8) 英語力について:
個人差はあるかと思います。私は最低限の英語力はありましたので特に英語対策はしませんでしたが問題演習時の気付きとして、「受動態、前置詞、関係代名詞、名詞の同格用法、否定語(“unless” や“prevent” ,etc.)」等の表現を誤解なく解釈できるか? が問題を速く解くカギになったりもしますので、英文法に自身のない方は最低限これらをざっと復習(大学受験の英文法レベル)するのも一法かと思います。

【Q】これから合格を目指す方へのアドバイスをお願いします。
【A】
(1)グアム ―受験地― について
3回の試験は全てグアムで受験しました。1回目はパレスホテル(現 シェラトン)、2回目以降はホテルサンタフェを利用しました。グアムの繁華街から遠いですが試験場まで近いホテル(ホテルのサービスを優先する人はシェラトンやオンワードビーチリゾート、サービスを多少我慢しても宿泊費を抑えたいなら私が利用したサンタフェ)をお勧めします。また、万全を期すためにも前日の内にフロントにタクシーの予約手配をお願いしたほうが宜しいかと思います。(ちなみに、試験会場まで往復で30ドル前後でした。)また、グアムは日本のように空港にタクシーが常駐しているわけではありません。旅行代理店を通じて個人で予約される方は、往路はホテルまでの送迎を付けることをお勧めします。(余談ですが、初回受験時にグアムの空港に着いた際、タクシーが一台も止まってない状態で、やむを得ず旅行代理店のグアム現地スタッフに英語で交渉してパレスホテルまで送迎してもらいました。2回目以降は日本で事前に旅行代理店で送迎予約を手配してグアムに行きましたが、そのときもタクシーは止まってなかったです。)

(2)CBT試験対策について
現行制度になったことで、メジャーな論点は全範囲満遍なく出題されるようになったと思います。逆に言えば、ヤマを張ってもあまり意味がないということです。また、勉強を進めている方ならお分かりの通り、実際の試験はBECを除きMulti 70%、SIM 20%、WC 10%という配点であり、Multiは全3レットの中で各レットの出来に応じて次のレットの難易度が変化(“Medium”と“Difficult”)します。合格される方は必ず“Difficult”のレットに至ると思いますが、“Difficult”とはいえいくつかの基本知識を組み合わせれば答えられる問題が多く、マイナートピック知識の有無が解答の可否になるような問題は比較的少なかった(但し、REGはFARやAUDと比べこれらの知識が必要な問題がやや多い)、というのが私の印象です。Mediumレットはどの科目も過去問の焼き直し(数字が変わっただけ等)が大半です。パイロット問題はそれと即断できました。Difficultレットのパイロットも大半はそれと判断できます。FAR、AUD、REGのMultiは是非70%満点を確保してください。くどいようですが勝負はMultiで決まります。
また、FARとAUDは長丁場となります。最大限の集中力で4時間以上解くのは不可能です。集中力の最大値を10とすると、このレベルがずっと持つのはBEC(試験時間2時間半)位です。FARとAUDは適度にリラックスした状態で受験してください。8ぐらいの集中度なら4時間の試験でも対応できます。試験の1〜2週間前ぐらいから実際の試験時間を意識した問題演習(2時間ぶっ通しでMultiを解く、5分休憩後、また2時間ぶっ通しでMultiを解く 等)を行えば、本番も慌てることはないはずです。
なお、試験当日も問題演習を行ったうえで本試験に臨まれた方が、試験へのとっかかりがスムーズになるかと思います。(私は、全科目とも試験当日の午前中は前述の“Simulated test”を受けた上で午後の試験に臨みました。このやり方は非常に良かったと思っています。)

(3)最後に
日本の会計系難関資格合格には多少の運(ヤマが当る等)も必要かと思います。私が数年前に取得した日商簿記1級も社会人がトライするにはやや難関の部類に入りますが、この時も多少運がよかったおかげで一発合格できました。税理士や公認会計士試験でも同様なことが言えると思います。しかし、U.S.CPA試験は前述の出題構成からも分かって頂ける通り、運で合否は決まらないと思います。努力のみで社会人でも1年半で全科目一発合格できる試験です。また、最大年4回まで受験でき、受験日も主催者側から固定されておりませんので、自己管理のできる方には条件が非常に恵まれた試験と言えます。
仕事をしながらの方は科目ごとの分割受験計画を取られると思います。御承知の通り、科目ごとの有効期限(期限のスタートは当該合格科目の「受験日」であり、合格が認められた日ではありません)があります。科目合格者は浮かれる立場ではなく追われる立場なのだと認識してください。全科目合格するまで気を抜かないことです。
U.S.CPAを志す動機は人それぞれだと思います。とはいえ、志す方の根底にはみな「成功したい」という気持ちがあるのだと思います。動機が何であれ、毎日無意識のうちに机に向かい勉強に着手できているか? 動機がホンモノかどうか、つまり本気で成功したいかどうかはこれで試すことが出来ると思います。働きながらの人なら、平日は最低一日2時間、休日は最低8時間の勉強時間(1週間で最低25時間以上)を確保すべきです。
一人でも多くの方がU.S.CPAに合格し、成功するきっかけをつかんで頂けることを願います。

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