U.S.CPAを目指す方のためのサイト
サイトマップ
TAC米国公認会計士講座U.S.CPAを目指す方のためのサイト
TAC国際資格講座 FacebookTAC国際資格 twitter 資格の学校TAC
受験生情報サイト
  • HOME
  • 資料請求
  • 講座説明会
  • 無料体験入学
  • TAC動画チャンネル
  • メルマガ
  • 会社案内
  • 資料請求
  • 講座説明会
  • 無料体験入学
  • お問い合わせ
  • 合格者の生の声
  • 割引制度
  • 監査・税部・経理・コンサルの就職相談
  1. HOME
  2. U.S.CPAとサクセスガイド
  3. 3.合格者の現在:2.合格者座談会
  4. 監査法人で働く国際会計資格ホルダー

3.合格者の現在

監査法人で働く 国際会計資格ホルダー

監査法人で働くのは、日本の公認会計士。
そんな固定概念が先行してしまう会計業界で、既成概念を打ち破るように、BATIC®×U.S.CPAのダブル国際会計資格を活かし大手監査法人で働くTACの先輩がいる。
アメリカで開かれた日英バイリンガル就職イベントからの逆輸入という、内定へのアプローチがまた独創的だ。
「どうしたら国際会計資格を取得できるのか」、「国際会計資格は日本の監査法人でも有益か」。
受験、そして就職までのプロセスから、国際会計資格の攻略法とその有効性を探ってみよう。
山田 久文さん

プロフィール
大手監査法人 金融アドバイザリー部
U.S.CPA(米国公認会計士)合格者
BATIC(国際会計検定)® アカウンタントレベル
※Subject1のみ受験

1990年2月生まれ、奈良県出身。2013年3月、日本大学経済学部卒。
2012年、BATIC®のSubject 1を400点満点で合格。2015年2月、ビッグ4の一角である大手監査法人入所。2015年2月、U.S.CPA合格。

ドイツへの留学をきっかけに U.S.CPAを知る
──まずBATIC®とU.S.CPAについて、ご紹介いただけますか。

山田  BATIC(国際会計検定)®は東京商工会議所が主催する、英語による会計取引と国際会計理論の理解度を問う試験です。Subject1では英文簿記が、Subject2では国際会計理論の知識が問われます。一方のU.S.CPA(U.S.Certified Public Accountant:米国公認会計士)は、文字通り、米国の公認会計士資格です。米国の資格でありながら、日本をはじめ世界中の様々な業種、職種、年齢の方が就職・転職、キャリアアップなどのさまざまな目的でチャレンジする国際資格になっています。

私は、国際会計資格のステップアップ方法として、BATIC®を受験してからU.S.CPAに挑戦するという流れで受験しました。

──山田さんがU.S.CPAを取得するまでの流れを教えてください。

山田  まず、大学4年の4月からBATIC®のSubject1対策の勉強を始めて7月に満点(400点)でSubject1をクリアしアカウンタントレベルを取得しました。その年の10月からU.S.CPAの勉強を始め、卒業後はU.S.CPAの勉強に2年間専念して2015年2月に合格しています。

──山田さんはなぜ国際会計資格を取得しようと考えたのですか。

山田  もともとは、高校3年で大学進学を決める時に、将来は経営コンサルタントになりたいと考えたのがきっかけです。経営コンサルタントを目指すなら公認会計士(以下、会計士)が有益な資格だと聞いて、大学入学後は日本の会計士資格取得を念頭において、大学2年までに日商簿記検定の3級と2級を取得しました。

ところが大学3年の時、交換留学生として1年間ドイツで過ごすチャンスを得て、ドイツのボーフムという小さな街に留学することになったのが転機となりました。

U.S.CPAを知ったのは、この時でした。1年間の留学ですっかりドイツが気に入ってしまった私は、ドイツで就職するにはどうしたらいいか、インターネットで調べてみました。すると、ドイツの大学院に進んでその後ドイツの会計士資格を取得する、あるいは日本に帰ってU.S.CPAを取得するという選択がありました。そこにはU.S.CPAの資格があれば監査法人に就職できると書いてあったので、「U.S.CPAって、どんな資格だろう」とさらに検索して、TACのホームページにたどり着いたのです。

──ドイツの会計士資格ではなくU.S.CPAの資格を選択したのはなぜですか。

山田  留学期間の1年はあっという間だったので、もう少し勉強するためにもドイツの大学院に行きたかったのですが、将来を考えた時にドイツでもう2年間勉強し、その後会計士の資格を目指すというのはリスクが高すぎると考えました。留学先のドイツ人の先生に、ドイツではどのようなプロセスで会計士の資格を取るのか聞いたところ、「日本と同じで、スクールに通って勉強しないとかなり厳しい試験だ」と言われたため、大学院を卒業してからさらにまた2年間スクールに通うよりは、日本に帰ってU.S.CPAを目指したほうがいいだろうと考えたのです。また、ドイツで就職するとなると英語も必須になるので、英語力が確実にないと厳しいということもありました。

ただU.S.CPAは大変ボリュームのある試験です。自分の英語力もどれくらいあるのかわからない状況では不安だったので、まずは腕試しにBATIC®のSubject1を受験することにしました。

──ドイツに留学した際には、語学の問題はありませんでしたか。

山田  最初の半年間は、ドイツ語のボキャブラリーが少な過ぎてコミュニケーションが取れなかったので、英語とドイツ語半々で過ごしました。でもその間もずっとドイツ語の勉強をしていたので、半年経った夏以降はドイツ語だけで話せるようになりました。

 

帰国後、BATIC®、U.S.CPAを目指す
──1年間の留学を終えて帰国した後、大学では3年生から再スタートでしたか。

山田  日本大学では交換留学生は留学中に取得した単位を日本の単位として認定してもらえるので、そのまま大学4年に上がれました。つまり帰ってきたら4年生になっていたということです。

──4年生となると周りはもう就職活動ですね。

山田  そうですね。同期の仲間はみな就活に励んでいたり内定をもらっていたりと将来の進路が決まってきていたので、とても不安でした。

それでも、自分は大学院に進むか、会計士になるかの二択だったので、就職は考えないようにして迷わず自分の道を進もうと、大学4年の4月からBATIC®のSubject1の勉強を始めました。日常会話はできたのですが、英語の勉強は全然しておらずTOEIC®TESTのスコアも500点台だったので、そこにも不安を感じていました。

──BATIC®の勉強に簿記2級の知識は活かせたのですか。

山田  基礎にはなりました。勘定科目や数字がどのように会計の中で動いていくのかわかり、簿記の知識は大変有益でした。

ただ、日本の試験は暗記できていれば何とかなる部分もあったので、実際はよく理解しないで試験に受かっていたんだなとわかりました。監査論などは一連の流れを理解できていないのを痛感しましたね。

──BATIC®の受験に際して、語学力はいかがだったのでしょうか。

山田  毎日Skype™で英会話のトレーニングを続けていたので、「今日は何してた?」といった質問の常套文を書きためておき、それに対して答える練習をしていました。常に英語に触れるようにして、英語力も磨きながらBATIC®の受験勉強を進めていました。

──結果はいかがでしたか。

山田  4月からSubject1対策の勉強を始めて7月の試験まで、実質2ヵ月半の勉強で、スコア400点の満点でクリアできました。そこで自信をつけたので、10月からはU.S.CPAにチャレンジしてみようと勢いづいた感じです。

 

U.S.CPA攻略のポイントは「戦略性」
──BATIC®のSubject1を満点でクリアされて、次はいよいよ本丸のU.S.CPAの受験です。U.S.CPAとは、具体的にどのような試験ですか。

山田  U.S.CPA試験は1科目ずつの受験が可能で、各科目75点以上、4科目で合格になります。ただ、科目合格の有効期限が18ヵ月と決まっているので、この期間内に全4科目合格できない場合には、受験してから18ヵ月を経過した科目合格が失効してしまいます。

つまり、受験する科目の順序は任意ですが、戦略的にやらなければならないということです。科目合格の有効期限があるので、万が一に備えて苦手科目から受験するという戦略もあります。会計初学者の場合は、FAR(財務会計)→BEC(企業経営環境・経営概念)→REG(諸法規)→AUD(監査および諸手続き)というTACの本科生コースの学習順序通りに受験することをおすすめします。私も当初は1年での合格を目指して会計単位取得のFARから始めたのですが、結局4科目制覇するのに2年かかってしまいました。

──山田さんが4科目を攻略した順番は、どのようになりましたか。

山田  まずFARからスタートしました。その頃は土日もフルに使えたので、4つの科目すべてひと通り目を通した上で、FARとAUDを同時並行で勉強していました。AUDを先に始めたのは、2013年からAUD内の科目のオーディットレポートの形式が変わるので早めに受けておいたほうがいいというアドバイスをTACの先生にいただいたからです。

実際に受験してみると、4科目中3科目はまったく理解が追いついていない状態で、不合格になりました。

──1回目に合格したのはどの科目ですか。

山田  FARは1回で合格しました。実は前日、理解が少し足りない部分をしっかりやっておいたら、翌日の本番でその部分がそのまま出たのです。とてもラッキーでした。

次に2回目でREGに合格しました。1回目は解いているうちに税法科目の時間が足りなくなって不合格だったので、2回目はシミュレーション問題で理解を深める戦法で合格しました。

その次に受験したのがAUDです。AUDは一番最初から受けていた科目で2〜3回不合格が続いたので少し間を空けてから受験しました。FARとREGに合格した後、3科目として再チャレンジしたので半年間ほど空白期間がありましたね。一旦すべてを忘れて、まっさらな状態でまた勉強した結果、合格できました。

合格体験記によく書いてあるのですが、ずっと同じ問題を解き続けていると、そのうち問題の答えを覚えてしまうんですね。これは良くないので、空白期間を作ってリフレッシュしたのが良かったと思います。

という訳で、私は2年ちょっとの期間で、FAR→REG→AUD→BECの順番に合格しました。最終試験は2015年1月で、2月の合格発表でU.S.CPAを取得しました。

──最も攻略しやすかったのはどの科目ですか。また逆に苦労されたのはどの科目でしょう。

山田  FARが一番勉強しやすかったですね。逆にゼロから始めたのはAUDでした。監査はまったくの初学でしたし、間違い探し的な問題がとても多く、何を聞かれているのかわからない問題も多かったですね。社会人経験のない私は実務がわからないので、イメージしづらいことが多々ありました。

──U.S.CPA試験の攻略方法として、有効だと感じたことがあれば教えてください。

山田  TACのU.S.CPA講座AUD専任の田中先生に教えていただいたリスクアプローチはたいへん有効でした。まず、U.S.CPAは弱点を作ったら落ちる試験なので、弱点をなくしていく方法をとりなさいと指導されました。

そこで私がやったのは、Beckerの『パスマスター』というパソコンでランダムに問題を設定できる問題集の中から、問題を10〜30問ほど設定してひと通り解くという方法でした。その際、まったくわからない問題は手を付けずに、わかるかわからないか微妙な問題は解いてみることにして、解いてみた論点が実際何%解けたかを出して、このパーセンテージが低い論点を潰していきました。

──答練(答案練習)的な使い方ですね。

山田  そうですね。また、一緒に勉強していた先輩から、1問1問じっくり解いていると他の問題を忘れてしまうので、『パスマスター』で30問ほどをひとつのセットに設定して、ひと通り全部の論点に触れるのが大事だと教わりました。

10問ある設問を1日1問ずつ解いていった場合、果たして10日目までに1問目の内容を覚えていられるのか、ということです。それならば、たとえ解ききれなかったとしても10問すべてに触れておいて、その中で特に弱い所をまず見つけて潰していくほうがうまくいくということですね。

 

勉強を日常に取り入れる
──実際にU.S.CPAの勉強をしてみて、BATIC®とのレベルの差はどのように感じましたか。

山田  私が受験したBATIC®のSubject1は日本の簿記検定に近く、計算が中心です。一方、U.S.CPAの場合は1つの試験科目に複数の分野が含まれている科目があったり、出題範囲がとても広く、実務レベルの基本がまんべんなく出題されます。さらに内容や概念まで問われるので断片的な丸暗記では合格できません。論点を体系的に理解しておかなければならないという観点からも、2つの試験のレベルには差があると言えます。

──U.S.CPAの受験の際、語学力の向上などで工夫されたことはありますか。

山田  先にお話したSkype™によるWeb英会話は2年前からずっとやっていて、今も続けています。また、私はテニスが好きなので、テニス選手のランキングやテニス情報が載っている英文のWebサイトをチェックしていました。そこには選手の詳細なプロフィールまで載っているので、フランス人やドイツ人の選手が節税目的でスイスに住むなど、租税条約回避の努力をしているのが分かりました。海外で賞金をもらったりすると、その国で申告や納税をしなければいけなかったり、フランス人はモナコに住んだら租税回避できないという決まりがあったり、国によってそれぞれ違うので租税回避はとても大きな課題のようです。

そうやって遊び感覚で国際税務について学びながら、かつ英語を使う機会を作っていました。

──U.S.CPAを受験している2年間は受験に専念されたのですか。

山田  短期アルバイトをした以外は専念していました。U.S.CPAは3の倍数月は受験できないので、その時はちょっと休んだり、また最初の頃は成果が出なかったので、周囲のプレッシャーを感じてTACプロフェッションバンク(TAC株式会社100%出資の人材サービス会社)に行って就職の相談をしたりしていました。

──受験期間中のモチベーションはどのように維持していましたか。

山田  受験中は、モチベーションの維持が一番大変でした。大学の仲間たちが就職してプレッシャーはどんどん大きくなるし、先に合格していく受験仲間もいるし……。

私の場合、大学を卒業した後はすぐ奈良にある実家に帰ったのですが、地元で司法試験の勉強をしている友人と意見交換したりすることがモチベーションアップにつながりました。勉強している内容は違うのですが、例えばレギュレーションのビジネス論で習ったことは日本の法律に関係のある部分もあるので、解釈を確認し合うなど、同じ境遇の友人と時間を共有することで、受験勉強をがんばり抜こうとしていました。

あとは、学生時代に通っていたTACの受験仲間と意見交換したり、連絡を取り合ったりしていました。

──実家に帰ってからは、学習の場としてどこを使いましたか。

山田  大阪が近いのでなんば校の自習室は使っていました。自習室には他にも受験生がいるので自分もやらなければと、とても良い刺激を受けました。

TACでは、半年間東京で通学し、実家に帰ってからはDVD通信講座に切り替えて勉強していました。

──TACのU.S.CPA講座を受講して良かったと思ったのはどのような点ですか。

山田  最初に草野先生のFAR1からスタートしたのですが、受験にあたりどのように問われてくるのか、内容を最初に丁寧に教えてくださいました。どのように勉強していけばいいのか道筋がわかって、とても良かったです。

加えて、試験合格後にビジネスマンとしてどのような知識が必要になってくるのかについてもいろいろと教えていただきました。例えば会計だけできるということではなく、会計も税務もわかっていて、全般的にある程度の知識がなくてはいけないと教わりました。経営コンサルタントになりたいと思っているので、様々な視点から勉強しなくてはいけないということがわかり、意識的に税務もやるようにしようと思いました。

 

アメリカでの就職活動で大手監査法人に内定
──就職活動はどのように行いましたか。

山田  2014年11月にアメリカのボストンで開かれた「ボストンキャリアフォーラム」に参加しました。このイベントは、留学生を対象とした世界最大の日本語と英語のバイリンガル就職イベントで、200社以上のグローバル企業が出展します。

そこで就活をしようと決めて、提出する英文レジュメ(英文履歴書)や、それに添えるカバーレター等、準備しなければならない書類を用意していきました。

──ボストンキャリアフォーラムで内定をもらうまでの流れを教えてください。

山田  まず、用意したレジュメ等の資料は前もってWebで提出しておきました。すると後日アメリカから電話がかかってきて、ボストンキャリアフォーラムの前日にレセプションパーティーがあるから来ないかと呼んでいただきました。金土日がフォーラムですから木曜の夜、いわゆる前夜祭です。そこで大手監査法人のパートナーの方と話す機会を得て、いろいろと話しました。翌日はまた面接がありましたが、言いたいことは前日にほぼお話ししてあるので緊張もせずに日本語と英語、2回の面接を受けて、そこで内定をいただくことができました。

──日本ではTOEIC®TESTのスコアも採用の要件にされることが多いですが、ボストンではどのように語学力を見ていくのですか。

山田  海外ではTOEIC®TESTはそれほど重要視されていません。特に留学生は英語力があるのが前提ですから、このフォーラムで受けた監査法人ではTOEIC®TESTの点数は要件にありませんでした。内定をもらった大手監査法人の面接は、ウォークインと言って当日レジュメを持参して面接をお願いするスタイルで、直接外国人のパートナーの方が面接するので、英語でコミュニケーションを取れるかどうかは一目瞭然なのです。

──日本国内での就職活動はしなかったのですか。

山田  日本でも事業会社の面接を受けたのですが、何か違うなと感じましたし、実際面接で落とされました。私はもともとビッグ4の一角である大手監査法人で働きたいという気持ちが強かったので、国内の新卒一斉採用の就活はやめることにしました。

──日本では監査法人を受けなかったのですか。

山田  日本で受ける場合は、U.S.CPA4科目合格が絶対要件です。全科目合格で英語堪能なら入れる可能性があると思いますが、私はその時点ではまだ3科目合格だったので、国内で受けても厳しいかと思い、受けませんでした。

──ボストンキャリアフォーラムでの結果をお聞かせください。

山田  フォーラムではビッグ4のうち2つの監査法人から内定をいただけました。ひとつは全科目合格が要件だったので、入所までの合格を条件に内内定の形でした。もうひとつは内定を決めた監査法人で、採用される部署が直接的に監査を行う部門ではなかったので、3科目合格プラス英語がきちんと話せるということを評価していただき、内定をもらうことができました。

──その段階では、まだ3科目合格だったのですね。

山田  そうなんです。まだ合格していない段階で2月に入所しますと伝え、その直前の1月にもう1度受験して、合格できたんです。結果が出たのは、入所してから約1ヵ月後の段階でした。それまでの1ヵ月間は、研修を受けながら「自分はどうなるんだろう」と不安でしたね。

 実は1月に受けた科目が不合格になると、科目合格の有効期限が切れてしまう科目もあるという状況だったのです。実質これがラストチャンスという厳しい局面、まさに背水の陣でした(笑)。

 

監査法人のITRA国際チームで活躍
──大手監査法人に入ってまだ間もない山田さんですが、どのような部署に配属されましたか。

山田  金融アドバイザリー部、ITRAといってITのアシュアランスとアドバイザリーを担う部門のITRA国際チームで、U.S.CPA有資格者として特別に会計監査業務に携わっています。

ITRA国際チームだけで全体で40名ほどいますが、その他国内部門等、アドバイザリー部にはいろいろな部門があります。

──実際、どのような業務をされているのでしょう。

山田  日本の金融機関や外資系金融機関を対象としたアドバイザリー業務を行う部署ですが、私はまだ入ったばかりなので、そこまで携わっていません。現在は会計監査の方で、日本の会計士やU.S.CPAと一緒に仕事しています。主に英文資料があると担当しています。やはりU.S.CPAは英語での電話対応や英文の資料があると頼まれることが多いようです。

──TACで学んだ受験の知識は役立っていますか。

山田  はい。TACは日本語と英語を両方併記してくれていたので、翻訳で聞かれた時に答えられる訓練になりました。これは今とても役立っています。

──法人内にU.S.CPAの方はどのぐらいいますか。

山田  正確な人数はわかりませんが、そこそこの人数がいますし、女性も多いですね。思い返してみるとU.S.CPAの教室講座でも教室の半数は女性だったので、U.S.CPAは女性に向いている資格と言えるのではないでしょうか。現在働くITRA国際チームには特にU.S.CPAホルダーが活躍しています。聞いてみるとボストンキャリアフォーラムから入って来ている方がかなり多いようです。アメリカの大学を卒業して、U.S.CPAを取って、日本の監査法人に就職する方もいるということですね。

──TACの受験仲間に、U.S.CPAを取って監査法人に行きたいという方はいましたか。

山田  実際には多いと思いますが、たまたま私の周りにはいませんでした。と言うより、U.S.CPAは国際税務等、監査以外にもできることが多いので、これまで企業内で幅広く活躍されてきた方が、さらにステップアップしたい、あるいは転職のひとつの武器にしたいというケースが多かったですね。

 

合格の秘訣は、「なりたい人物像」を見つけること
──これからのご自身のキャリアについてはどのようにお考えですか。

山田  監査のみならず税務、ITと幅広い分野に携わって勉強を重ね、ワンストップで何でも提供できる人材になっていきたいと考えています。海外に出て、国際的に活躍することも目標ですね。

──海外に行くチャンスはありそうですか。

山田  海外赴任したいと手を挙げれば、機会を与えてもらえる環境はあります。プラスアルファで英語ができなければなりませんが、そこは私の場合問題ありません。

──U.S.CPAの他に何か取得したい資格はありますか。

山田  業務に役立つので、CISA(公認情報システム監査人)の資格を取ったほうが良いと上司に勧められました。次はそれを目指そうと思っています。

── 最後に、これからBATIC®やU.S.CPAの取得を考えている読者に向けて、アドバイスをお願いします。

山田  私のこれまでのプロセスは、TACのU.S.CPAの合格体験記に載っていた、アメリカの大手監査法人に勤めている方がモデルになっています。合格体験記を読んで「こういう人になりたい」と思ったことが、U.S.CPAの受験やボストンキャリアフォーラムへの参加につながりました。

そんな「自分がなりたい」と思うロールモデルを探して、見つけたら今度はその人のようになるにはどうしたらいいのか、自分でイメージしてスケジューリングしていくことが大切だと思います。そして積極的に行動し、いろいろな人とコンタクトを取り、人脈を広げていく。それが合格への一番の近道だと思います。皆さんの健闘をお祈りしています。

TAC NEWS2015年7月号より

  TOPに戻る